特集

考えるシリーズ vol.64 子どものアレルギーとどうつきあう?

周囲の理解。
編集部
(以下
周囲の理解について困っていることはありませんか?
Mさん この10年くらいで、ずいぶんアレルギーに対する見方が変わりましたよね。長男が赤ちゃんの頃は、あまり理解されていなかったと思います。公園で、知らない方から市販のお菓子を勧められたこともありましたが、お友達と遊ぶ時にはうちの子が食べられるお菓子を多めに持って行ってあげていました。
Tさん うちも卵が入っていないお菓子を自分で持って行っていました。勧められると「すみません。食べられないので」とお断りしていましたね。ホルモンバランスが崩れて、顔にたくさんアトピーが出た時に周りから「ひどいね」と言われることはありました。その時は、さすがに主人が心配してネットで調べ、きれいな油しか使わない方がいいと情報があったので油料理もしなくなりました。かわいそうですが大好きだった唐揚げなども制限してみたら、良くなってきて。当時はお水にもこだわって購入していました。現在は、高校生で食べたい年頃なので、少しアトピーが出ていますが、本人は食べていますよ。

食事について。
給食の代わりに、お弁当を持っていかれているんですよね。
Kさん うちは除去できないメニューが出た時だけ、月に2回くらい持って行っています。
Mさん アレルギーの度合いによって除去の内容もいろいろで、学校給食にも限界があるので、Kさんのように「食べられない時にはお弁当」という方が多いと思うんですけど、うちの子の場合は強いので毎日お弁当の方が安心です。
Kさん 給食のメニューと似たようなものを作っていますか?
Mさん いえいえ全然!幼稚園入園の前に、園の先生から「もちろんコピーで作ってきてもらって、園のお皿に移し変えることはできますが『違っていい』ということを小さいうちから教えてもいいんじゃないでしょうか。それもオリジナリティだから、『似せたもの』を食べさせる必要はないと私は思います。」と言っていただいて。うちはアレルギーがあまりにも強かったので、小学校に上がるまでになんとかなるだろうという状態ではなかったんですよね。それで、子どもの為にも、『みんなと一緒ではなく、自分のもの』としてきたせいか「みんなと一緒にしてほしい」と言うことはありませんでした。小学校に行っても、それを続けていました。小学三年生までは、給食を食べる子どもを見守る形で私が毎日付き添っていました。牛乳やパンの屑が飛んでもきても危ないので、怖かったです。給食の時だけ担任ではない先生に一人ついていただいたり、席もお誕生日席の離れた席にしていただいたり、そのクラスだけ牛乳パックをた たまないようにしたり、布巾もパタパタとしないで中に折ってしまうというやり方をするようにしてくれました。高学年になり下の子が生まれたので行けなくなったのですが、周りのお友達もみんなわかってくれているし、今では一人で大丈夫です。
おうちでの食事は、家族でメニューが違いますか?
Mさん いえ、基本同じです。普通の和食を作る限りは食べられるので、和食という感じですが、下の子が卵を食べたがるようになってから、別に作ることがあったりはしますね。
Nさん うちは食べ物アレルギーはないのですが、ハウスダストが6段階6でマックス、アレルギーと出ます。人の家で犬や猫を触ったら全身痒がって、そのお宅でシャワーを浴びさせてもらう程ひどかったです。でも、免疫ができるのかわからないのですが、どうしても猫を飼わないといけない事情になり、恐る恐る我が家で飼ってからはそれが出ないんです。もしかしたら、少しずつは強くなっているのかな?

病院について。
病院は選ばれたのですか?
Mさん 生まれてすぐに「間違いなくアレルギーがあるな」と思ったのですが、一人目だったので子育て事態もわからない中、本当にショックでした。病院は近くへ行ったのですが、その後「ここがいいよ」と聞けば転々とそこに連れて行きました。
そうそう。
Nさん でも、実際どの治療法があっているのかわからないんですよね。
Mさん 薬でも治療でもないんですよね。民間療法も色々やってみたんですけど、結局は成長かな。一度「病院はここがいいよ」と言われて行ったら、先生が診断書を見て「こんなんで何食べてきたの?」と言われ、ここはダメだと思ったこともありました。それで変えて行った別の病院の先生がきちんと話を聞いた後に「一緒にがんばりましょう」と言ってくださったので、待ち時間は長いんですがそこに通っています。それと福岡病院の柴田先生が全国的にも有名な先生で、二ヶ月に一度は、経口負荷をしに行っています。
Kさん うちは病院には通っていませんが、卵・牛乳は絶対食べられないので、家でも作りませんし、下の子たちにも作っていません。家の中には、牛乳も卵も怖くて置いていません。冷蔵庫に入れていても、卵に敏感な子はそれだけでも反応します。「かわいそう」と思われたくないから家でも作らないようにしていましたが、Mさんが園の先生から「違ってもいいんじゃないか?」と言われたと聞いてそういう考え方があったのかと驚いています。

   
「かわいそう」じゃない。これも個性。
Mさん 小さい時は、すごく悩んで毎日泣いていたんです。でも、園の先生がそう言ってくれた時に「あ、これなんだ」と思ったんです。「かわいそうなことじゃない。親がかわいそうって思ったらダメ」と言われて。「性格や個性と一緒で、外見が違うように食べる物も違うけど、全て含めて、違いをそれぞれの個性として受け入れるように小さいうちから教えた方が周りの子にも本人にもいい。だから無理に合わせなくていいんだよ」と導いてくださったので、そのせいか、いまだに自分がアレルギーという意識がないようです。今でも方向性を決めてもらってありがたいと思っています。幼稚園に入る前は心配だったので、たくさんの園を見てまわり、どの幼稚園も「除去します」とは言ってくださったのですが、最後に会えた先生がこちらでした。
現在は、不安なことはありませんか?
Kさん 最近ですが、私が作って持たせたお弁当でアレルギーが出てしまったことがあります。普段、家では食べているものだったんですが、昼休みに走り回ったようで、アナフィラキシーになってしまって、迎えに行きました。ちょっと前に、給食を間違えて食べて亡くなったというニュースがあったばかりで、エピペンを持たせた方がいいのかな?と考えています。
Tさん 中学の時に副鼻腔炎になって、頭痛も出て、食べ物ではないと思うんですが、アナフィラキシーみたいになったことがありました。毎日早退していたので内科に連れて行ったのですが、アレルギー性だろうからと規則正しい生活をするように注意されました。

   
遺伝の影響って大きい。
Nさん 遺伝って大きいと思いませんか?うちは主人が喘息と蓄膿もちのアレルギー体質で、私も小さい頃から節々に痒みがあって肌が弱かったので、もしかしたら遺伝は強いのかなと思って。
Tさん それはあるみたい。うちは妹が全身アトピーなんですね。それと、私が小さい時に喘息だったのですが、娘は風邪をひくと喘息気味になります。
Mさん うちも主人がアレルギー体質で、小児喘息から始まって、小学生の頃から花粉症があったそうです。主人の母も、花粉症やハウスダストなどのアレルギー体質なのでその影響は大きいかな。
Kさん うちも主人がアトピーで、近くに海があったので、いつも塩水に入れられてたって話していました。
Mさん 海水っていいんですけど、しみる子もいるみたいですね。
海風にあたるだけでもいいって言いますよね。
Nさん 私も年々肌は良くなってきて、主人も小児喘息だったのが中学高校と野球をやっていて良くなって、今は何もしていないせいかまた出てきたんですよ。
Mさん 青年期を越えて、40、50歳になってきた頃に、体力が落ちてきて悪くなったりすることもあるそうです。仕事のストレスなどで出てくるとも聞くので…。
Kさん ありますよ。主人とは学生の頃から付き合っているのですが、働き始めてから「痒い、痒い」って…。ストレスで出ました。
Tさん うちも学年が上がった時ストレスで出たことがあります。高校生になったら、体操服を着るとひざが出るんですね。裏が赤いので薬を塗るように言うのですが、本人は気にしていないようで。
Mさん 本人が気にしなければいいですよね。赤ちゃんの時は出口が見えず、こんなに努力しているのに結果が出ない、これがいつまで続くんだろうと不安はありました。だけど、個人差はあるし、我が家もいまだにアレルギーだけど、赤ちゃんの頃に比べたら少しずつ良くなっているので、成長と共に良くなると思いますね。
 

特集ページはこちら>>

 
 
アレルギー対策グッズ。
アレルギーでもおいしく。安心食材。

取材協力/えこわいず村

〈左から〉あわめん(200g)378円、ひえめん(200g)410円、玄米パスタ(454g)698円
古来から食されてきた雑穀「あわ」につなぎとしてタピオカ澱粉を使用したあわめんです。そば粉や小麦粉を一切使用せず、のど越しとコシのある麺に仕上げました。
原材料100%高品質な石臼挽き玄米で作られたライスパスタ。小麦、グルテンなど他の混合物や添加物、保存料も 一切使用されていません。

 

オーサワのカレールウ(5~6回)450円、シチュールウ388円、デミグラスルウ462円
砂糖、動物性原料、添加物不使用。植物性原料100%。フレークタイプで、カレーもシチューもハヤシライスも安心して食べられます。


〈右上から時計回りに〉子輪480円、米千代320円、豆乳チョココロネ220円、いぶき780円
卵、乳製品不使用のパンは、美味しいと大人気。特に、子輪・いぶきには、豆乳も使用されておらず、豆乳チョココロネは、有機ココアで作ったチョコが入っているので、チョコアレルギーの方にもオススメ!

 

キャロブパウダー(300g)378円
マメ科の植物(イナゴマメ)のさやを乾燥させ粉末状にしたキャロブパウダーは、まるでチョコレートのような味になるので、チョコアレルギーの方も安心してチョコの風味が楽しめます。


三河しろたまり(300ml)514円
大豆アレルギーの方へオススメの醤油。大豆を使用せず、「小麦」を主原料に醸造されています。

 

お米のホットケーキミックス(200g)294円
岐阜県のぎふクリーン農業で栽培した片岡さんのお米を使用した小麦粉を使用していないホットケーキミックス粉。お米ならではのしっとりもっちりとした食感が特徴のホットケーキが作れますよ。

 

オーサワの豆乳マヨ(300g)698円
卵・砂糖・添加物一切不使用の植物性素材のみで作ったマヨネーズ風調味料。


 
アレルギー対策SHOP。
自然食品の店 えこわいず村

えこわいず村は、「地球にやさしく、一人一人が賢く生きよう」という想いから生まれた、Lifestyles Of Health And Sustainability (ココロとカラダと地球にやさしい生き方)を提案しているお店。きれいな空気ときれいな水を取り戻せば人間も動物も植物も、元気で輝いて楽しく暮らせるだろうとの考えから、扱う商品にもこだわりが感じられる。自然食品や無農薬野菜をはじめ、無公害の洗剤など、種類も豊富。明るい店内に、ぎっしりと並んでいる。
パンは自家製酵母を使い、7日間かけて作るという徹底振りで、約20種類のパンの中で、卵・乳製品が使われているのは3種類だけ。中には、豆乳も使用されていないパンもある。
チョコレートの代わりに有機ココアを使用して、チョコレートが食べられない方にもオススメできる豆乳チョココロネも発売されたばかり。原材料に何が使用されているかの表示も、しっかり明記されているので安心して購入できる。
のおがたアレルギーの会が発行している「すくすくぶっく(400円)」には、園や学校とのつきあい方、病院とのつきあい方、レシピなど、アレルギーのお子さんをもつママだから調べられた情報がギュッと詰まっている。もちろん、えこわいず村で購入可能。
「これだけ商品を取り扱っても、アレルギーで困っているママの気持ちを私が同じように理解することはできないと思うんです。だから、できることを少しずつ増やしていきたい」と話す店長の門寺さんも、一人の母親。
アレルギー商品だけを扱っているお店ではないが、来ればなぜか健康になりそう。そんなえこわいず村へ是非足を運んで欲しい。

 



アレルギー対策手づくりおやつ。
30分でできちゃう。小麦粉・卵・牛乳不使用 ココア蒸しケーキ。

材料
米粉:100g
無糖ココア:15g
ベーキングパウダー:小さじ1
豆乳:120cc
きび砂糖:35g
チョコチップ:35g

 

ボウルに豆乳ときび砂糖を入れる。

 

よく混ぜて砂糖を溶かす。

 

米粉とココア、ベーキンパウダーを合わせてふるう。

2に3を入れて、手早く、さっくり混ぜる。

 

チョコチップを入れて、ざっくり混ぜる。

 

型に流し入れて強めの中火で15~18分蒸す。竹串をさして何もつかなくなったら出来上がり。



※商品・店舗などの情報は2013年3月現在のものです。


 

Copyright (C) profitto.co.,Ltd. All Rights Reserved.