おしえて先生

トイレ・トレーニングの方法は?
今、二歳半で、トイレ・トレーニング中です。のんびりかまえてはいますが、トイレに誘うとできるのに、全く教えてくれません。また、外出すると何度もトイレに行きたがるのに、トイレに連れて行ってもしたためしがありません。言われるがままに連れて行くほうがいいのでしょうか?

-今回の教えて先生は、トイレトレーニングについてのご質問を多く寄せられましたので、再掲載となります。-

A

  新米ママの育児の悩みベストスリーの一つにあげられるほど、排泄のしつけに手こずっているママは多いものです。
  ご質問の中に「のんびりかまえてはいますが」とありますが、その通りです。排泄に関することは、「そのうち、できるようになるわ」という楽天的な態度のママの方がうまくいく傾向があります。とは言うものの、排泄の自立は一直線に上昇カーブを描くのではなく、ジグザグで進むものですから「もう大丈夫」と気をよくしても、また後退し、ママをがっかりさせます。これがくり返されると、のんびりママもついカッとしたり、イライラしたり、不機嫌な顔をお子さんに見せたりすることがあるかもしれません。
  排泄のしつけにあせりは禁物ということを十分承知していらっしゃるママには少し的はずれかもしれませんが、もともときれい好きであったりすれば、もう二歳半だから「おしっこ」を先に教えてくれてもよいのにと思われたりしても当たり前だと思います。
  保育園でも二~三日おもらしをしなかった子どもに「さすがお姉(兄)ちゃんね、もう大丈夫」と喜んで認めた直後に、また逆戻りすることがあります。プロですから叱りはしませんが、「あら、赤ちゃんに逆戻り?」等、不用意にプライドを傷つけることを言ったりすることもないではありません。ですから、当事者としては当たり前の感情であろうかと思います。
  そのうえで、トイレ・トレーニング中のママの態度は、子どもの人格形成にもかなりの影響を与えることを再認識しておきたいものです。
  そのうち、誰もが必ず自立するものという態度の方が望ましいとタカをくくってください。「誘うとトイレでできるのに、なぜ教えてくれないの」とか、失敗を恐れるあまり「おしっこ大丈夫?」と口うるさく誘うと神経質になってたびたびトイレに行きたくなる等、おしっこノイローゼ気味になることもあるのです。
  外出すると必ずトイレに行きたがり、連れて行っても出ないというのは「失敗したらどうしよう」と少し神経質になっていらっしゃるような気もします。
  対策として、外出する前には必ず排泄する習慣をつけ、「大丈夫よ」と確認しておき、外出中トイレに行きたがれば状況が許す限りは対応してください。「また出ないの?」となじったり、いやな顔をしたりせず、「出なかったね、残念!」とおおらかな心で受け止めてください。
  繰り返しますが、排泄のしつけは進歩・停滞・退歩・混乱という動揺と変化の多い生活習慣ですから、あせらずに、まもなく「あの時なぜあんなに悩んだのかしら」と思う日が訪れますよ。
  でも、あまり頻繁で気になるようでしたら、念のため、お医者に診ていただくのも、ママのために有効かもしれませんね。

 

 
 

1946年、京都女子専門学校保育科を卒業後、光沢寺保育園に入職。以後一貫して乳幼児保育に従事。現在、光沢寺第二保育園園長。北九州市保育所連盟会長、国際婦人開発基金(ユニフェム)日本国内委員会北九州地域等委員会会長、財団法人アジア女性交流研究フォーラム理事、同児童福祉施設等第三者評価委員会・同社会福祉審議会各委員等(以上、現職)。この間、全国社会福祉協議会全国保育士会会長、福岡県保育協議会会長・同保育士会会長、福岡県立大学・西南女学院短期大学非常勤講師等を務める。


●仲間達への定期便(西部読売開発出版部)
●育てよう、いきいきっ子(共著、蒼丘書林)
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